産学連携「強みの結合」
北九州にある。株式会社 フジコー。
1952 年創業で、鉄鋼産業に従事。従業員は約700 人、年間売上高は約100 億円だ。
光触媒による驚異的な殺菌、感染防止、悪臭対策の製品を新たに事業化して話題になっている。
これは、地元の九州工業大学との産学連携の成果だ。
九州工業大学は、僅かな光でも強い殺菌効果を持つナノレベルの物質を開発していた。
しかし、その物質をどのように、タイルなどに付着させるかが問題だった。
これまでの溶剤による付着では効果はない。
一方、フジコーには、高速かつ低温で、物質を金属などに吹き付ける技術を開発していた。
その使い道を模索していた。
両者が強みを持ち寄り、協力して、新しい事業を立ち上げた。
空気中の感染防止などにも大いに役立つ見込みだ。
「強みの結合」が、新しい事業を生む。