「戦略」の検討は、「戦略グループ」の検討から…
同じ業界の中でも、変わった経営のやり方がある。
業界の中で、独自の戦略を追求している会社もある。
企業は、何らかの業界という「池の中」にいる。
この中で、生き方を見つけなければならない。
池の中には、いろいろな生き物がいる。
よく観察してみると、「共通点」が浮かび上がってくる者たちもいる。
水面あたりにいて池の外の虫などを狙っているものたち。
池の底に潜んでチャンスを待つものたち。
池の中をぐるぐると回っているものなど…。
それぞれが独自の生き方であるが、共通性のあるグループとして捉えられる。
例えば、
「水面戦略グループ」
「池底戦略グループ」
「回遊戦略グループ」などだ。
有名なハーバード大学のマイケル・ポーターは、業界の中で共通した戦略を持つグループを「戦略グループ」と名づけた。
業界という大きな枠から、さらに「戦略グループ」という枠にブレイクダウンしてみる。
どの戦略グループが収益を上げているのか?
自社がどんな戦略グループに属しているのか?
移動するとしたらどの戦略グループなのか?
戦略グループを移動する時に「壁(移動障壁)」となるものは何か?
など…。
戦略の検討は「戦略グループ」の検討から具体的に始めることができる。