経営学の「場(ba)」の理論とは?
仕事の中で、打ち合わせ、会議、ミーティングなど、人と話し合う機会は多い。
これらの中には、「知識が共有され、創造され、活用される」という、
すぐれた「場」となりうるものもある。
そのための条件は、
①「何のための話し合い」なのかわからないのではなく、やや「高い目的」が設定してあること
②参加者が価値観や感情を「共感」していること
③「ちょっと変わった新しい参加者」がいること
④できれば、いつもと「ちょっと違う」場所で
⑤参加者が「自分のこととして」かかわろうとしていること
こんなとき、話し合い、対話が活発になる。
参加者は、それぞれに自分の経験、自分なりの「意味」の解釈、考えを率直に「場」に出すことができる。
参加者同士の異なったモノの見方が参考になって、新しいモノの見方になっていき、今まで見えなかったことも見えてきたりする。
新しい気づきやモノの見方が得られると、新しい行動が生まれるキッカケとなる。
自分なりに試してみることで、納得がいき、成長する。
個人も、組織も。
知識創造の経営学が言う「場」とは、組織の基盤となるこんな活動の「場所」だ。
こうした「場」を作り出し、うまく切り盛りするのが、ミドルマネジメントの役割ということになる。