「ミャンマー」と「ビルメロ」…これからのアジア投資
日本企業が中国に集中的に投資する「チャイナリスク」。
そのリスクは、最近ますます重くなってきている…。
そんな中、東南アジアの投資、進出先として熱い視線を浴びているのが、「ミャンマー」という国だ。
近年は、民主化が進み、外国資本の誘致にも積極的だ。
1989年まで、国の名称は、「ビルマ」だった。
映画「ビルマの竪琴」のビルマだ。
ミャンマーは、タイと並ぶようにインドシナ半島の西部に南北に伸びて位置する。
中国、ラオス、タイ、バングラデッシュ、インドの五カ国に国境を接する。
人口は、6千万人、面積は、日本の1.8倍を超える大きな国だ。
ミャンマーの人口の九割は仏教徒だ。
識字率も高く、ミャンマーの言葉は、日本語とよく似た構文で、日本語を覚えるのが早いという。
「ビルマ」は、多くの日本兵が亡くなった激戦の地だったが、駐屯した兵士たちは、「ビルメロ」になった人も多いという。
「ビルメロ」とは、「ビルマにメロメロ」という意味。
同じ仏教という文化的背景の中で、親切な人々の情に触れて、すっかりビルマの虜になってしまう。
ジャスダック上場企業で、手術針の「マニー」という優良企業。
ベトナム進出に続いて、1999年にいち早くミャンマーに工場を建設した。
その決め手は、やはり「人間性と米の飯」だそうだ。
大きな市場であるインドにも接するという地の利もあり、これからも「ビルメロ」になる人はますます増えそうだ…。