「シェールガス」…エネルギーの革命か?
最近、「シェールガス革命」 という言葉を目にする機会も増えている。
今までは、「ガス田」から取り出していた天然ガス。
近年の技術革新で、堅い岩(シェール)の中からも取り出すことができるようになった。
このシェールガス、原油の価格と連動する「天然ガス(LNG)」に比べると圧倒的にコストが安い。
アメリカなどの豊富な埋蔵量と圧倒的な低コストが、エネルギー革命の可能性を秘めている。
日本でも「脱原発」や電気料金の引き下げの面で注目されている。
またシェールガスという安い原料やエネルギーを使うことによるアメリカの「製造業の復活」の可能性も謳われている。
一方で、シェールガスの採掘による地下水の汚染などが懸念されている(オノ・ヨーコさんなども、この採掘方法「フラッキング」に反対している)。
エネルギーの問題は、産業や社会、政治に大きな影響を及ぼす。
1852年にペリー提督が、黒船で日本に来たのは、「鯨の油」のためでもあった。
当時の「鯨油」は、照明のための貴重な資源だった。
その数年後(1859年)に、アメリカで初めて、原油の採掘が成功した。
ガソリンが精製されるようになり、自動車産業が勃興したと言われる・・・。
「シェールガス」の影響はどうなのか?
今後が注目される。