社長のためのポーター競争戦略 その1-12 「地元密着」-多数乱戦業界で生き抜く

社長のためのポーター競争戦略 その1-12 「地元密着」-多数乱戦業界で生き抜く

「地元密着」が必要という業界では、大企業は、地元の中小企業に比べて不利となる。

大企業の優位性を発揮することが難しい。

地元に足場を持つ。

地元に強力な人脈を持つ。

そのためには、徹底的な「地元密着」が必要だ。

建築業などはその例だろう。

各種の卸売業も地元密着型だ。

中小企業向けの金融の分野でも、信用金庫や信用組合などの

地元に密着した存在が必要だ。

地元密着が必要な業種は、

「多数乱戦」業界になるということになるが、

「多数乱戦」という言葉にちょっと違和感が残る。

先に紹介したように、

ポーターは、「フラグメンテッド(バラバラになっている)業界」と言っている。

こうしてみると、

特に地元密着の場合は、「多数乱戦」というより、

それぞれに「棲み分け」ているようにも思える…。