こころの中の幸福の「バケツ」 または「泉」
ポジティブ心理学のドナルド・クリフトンに、「心の中の幸福のバケツ (How full your bucket?)」という本がある。
人のこころには、「バケツ」がある。
水がたっぷり入っているとき、幸福感を得る。
水がなくなると、不幸な気持ちになる。
人は、ことばや行動で毎日、他人と関わって生きている。
このことばや行動は、「ひしゃく」だ。
こころのバケツの水を少なくしたり、増やしたりすることができる。
「ひしゃく」で、他人のこころのバケツから水を酌みだしてしまうこともできる。
反対に、他人のこころのバケツに水を足してあげることもできる。
自分のこころのバケツの水を増やすには・・・?
他人のこころのバケツに水を足したとき、自分のこころのバケツの水も増えていることに気づく。
わかりやすい例えだ。
しかし、「バケツ」のイメージは、どうしても「ゾウキン」と結びついてしまう・・・。
日本人の私たちには、「バケツ」の代わりに「泉」と考えてもいいだろう。
「幸福のこころの泉」。
「泉」は、地中深くからの湧き水をイメージさせる。
「泉」が枯れてしまうのは、自分の中の自然から離れてしまうこと、といった意味も出てくる。
ともあれ、「ひしゃく」の使い方には、十分注意したい。
振り回さない。他人の水をとらない。水は注ぐもの。