「現象の一般的本質」を学ぶ…「ラーニングデザイン」とは?
一昨日は、たまたま大学の先生方と歓談する機会があった。
「ラーニングデザイン」についてお話していて、自分でも改めて思い出した点があった。
それは、以前「教育の過程」という本で、教育の原理を深く確認することができ、大きな影響を受けたということだ。
全世界で最も読まれてきた教育の本とも言われている「教育の過程」は、
ソ連に人工衛星(スプートニク)で遅れをとったアメリカが、
全米の知性を集めて教育の見直しを議論したウッズホール会議の報告書だ。
その後の世界の教育に大きな影響を与えた。
「ラーニングデザイン」の原理もこの書の中にある。
学習とは将来、自らが自分の力で先へ歩めるようになること。
ある人が、あるコンセプトを自分のものとして、適用できるかどうかを認識するためには、
「いま学ぼうとしている現象の一般的本質をはっきり把握しなければならない」
「学習したコンセプトが、基本的、基礎的であればあるほど、
新しい問題に対する適用性の範囲がひろくなってゆくだろうことはほぼ確実である」
何かが「特殊なもの」であるならば、適用範囲が狭いのだから、学ぶ価値が高いとは言えない。
もし、それが「普遍的」なものならば、いろいろなものごとに適用できる大きな武器になるだろう。
「複式簿記」とは、不思議なものだ。
有名なドイツの文学者ゲーテは、ある小説の中で、「人類の最高の知的財産の一つ」と言っている。
しかし、一般の簿記の教科書からは「最高の知的資産」であることが読み取れない。
そこに大きなギャップがある。
会計ゲーム「パチオリ」は、そのギャップを埋める一つの試みだった。
「パチオリ」は、さらに新しいプログラムを追加し、企業の中で、また公開セミナーで、
経営教育のファシリテーションツールとして、リーダー育成に使われる場面が増えている…。
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