ドラッカー 「イノベーションは日常に」

大発明や大発見。
これが、「イノベーション界のスーパースターだ」と、ドラッカーは言う。

「イノベーション」というものは、そうした技術上の大発明や大発見のことだと思われる場合も多い。
しかし、そうではない。

技術上の大発明や大発見などの「新しい知識」によるイノベーションは、
重要ではあるが、「最も信頼性が低く、最も成果が予測しがたい」
最も信頼性が高く、リスクが少なく、すぐに成果が生まれるイノベーションがある。

それはどこにあるのか?

日常にあるのだ。
日常業務において、何か、「予期していないことが現われた時」。

①「えっ、これが、そんなに売れるの?」
という「予期せぬ成功」

②「えっ、失敗するはずのないものなのに、なぜうまくいかない?」
という「予期せぬ失敗」

③「えっ、そんなことがありえるの?」
という「予期せぬ出来事」 こうした中に、イノベーションの機会がある。

もう変化は起きている。
あるいは、起こりつつある。

成功するイノベーションは、この変化を利用する。
だから、リスクが少なく、すぐに成果がでるのだ…。