「リーマン後」 という時代の終わり
今から4年半前。
2008年9月15日にアメリカの証券大手リーマン・ブラザーズが破綻した。
負債総額は約64兆円。
史上最大の破綻だった。
初めは「コトの重大さ」は、よく理解されていなかった。
しかし、一月ほどして、本格的な世界規模の金融危機が始まった。
日経平均の株価は、9月12日の12214円から、
10月28日には、6994円まで、半額近く暴落した。
今、いよいよ日経平均がリーマン前まで回復しようとしている。
残りあと250円ほどだ。
この壁を超える心理的効果は大きい。
「リーマン後」と語られる時代も終わろうとしている。
今週、米国の株価が過去最高値を更新した。
FRBによる金融緩和、
大手企業の復活、
シェールガス革命による生産コストの低下などが背景になっている。
日本でも
「アベノミクス」がタイミングよく打ち出され、アメリカと同じ波に乗る準備が整った。
「アベノミクス後」という時代が始まりそうだ。
しかし、リーマンの破綻の原因となった「サブプライムローン」のような問題は、また
生まれるのかもしれない。
歴史に学び、警戒は必要だ。