社長のためのポーター競争戦略 その1-13 「消防車の例」-多数乱戦業界で生き抜く

社長のためのポーター競争戦略 その1-13 「消防車の例」-多数乱戦業界で生き抜く

ポーターは、「多様な市場ニーズ」として、

「消防車」の例をあげている。

「ところ変われば品変わる」の例だ。

「各地の消防署はどこも、特別あつらえの消防車を欲しがる」

「値の張る鐘や警笛、その他の付属品をいっぱいつけた…」

アメリカの例である。

ところが、私も実際に、地方の小さな「消防車メーカー」を訪れたことがある。

ポーターの記述のとおり、

それぞれの(自治体の)消防署ごとに、消防車に要求されるものは違うと

聞いたことがある。

ひとつひとつ手作りだ。

アメリカでも

「何十という消防車メーカーがあっても、大きなシェアを占めるのが一つもない」

という状況だ。

大量生産でありそうなものでも、

買い手の好み?がバラバラで、

案外、小規模企業の手作りで対応しているものが

まだまだありそうだ…。