アリストテレス幸福学 その3 「我々の行動の究極の目的は、最高の『善』である」
アリストテレス幸福学 その3
我々の行動の究極の目的は、
最高の『善』である。
もし、究極の目的がなければ、
「何のためだろう?」、
「これは、一体何のためなんだろう?」と
無限に遡ることになり、
我々の欲求自体が、
空虚で、
無意味なものとなるだろう。 1094a 20
このような「善」の知識は、
我々の生活にも大きな意味を持つ。
弓を射る人にとって、
「標的」がそうであるように、
我々も標的を持つことができれば、
よりよく的中することができる。
このような「最高の善」とは、一体どんなものだろう?
せめて輪郭だけでも、
どのようなものなのか、
どんな能力や学問に関連するものなのかを
把握するように試みなければならない。