社長のためのポーター競争戦略 その1-7 「大きいことが不利」-多数乱戦業界で生き抜く
社長のためのポーター競争戦略 その1-7 「大きいことが不利」-多数乱戦業界で生き抜く
多数乱戦業界になる原因(6)
大きいことが不利になる場合。
コストは、規模が大きくなれば、低くなる。
これは、「規模の経済性」と言われる。
しかし、「規模の不経済性」もまた存在する。
中小企業の得意なのは、
「小回り」であり、
カッコ良く言えば
「俊敏性」だ。
流行商売、
意思決定や素早い反応が必要な業界、
ファッションなど。
迅速に、即断即決で、俊敏に、
徹夜も厭わず、
わずかな準備時間で、次々に新製品を出したり…。
こうしたことは、
中小企業が得意であり、
また中小企業の方が経済的だ。
大企業では、部門間の壁もあり、
手続きもしっかりしていて、
俊敏に動くことは苦手なところだ。
「規模の不経済が致命的である」ところ、
それは、多数乱戦業界となる。