「イノベーションはまず頭の中から始まる」
「イノベーション」は、以前は、「技術革新」を意味していた。
「技術革新」が、そのまま「経営革新」、「市場革新」を意味していた時代だった。
今、技術革新だけでは、市場はできない。
市場とは、「顧客がいる」ということだが、技術だけでは、顧客はいない。
イノベーションは、技術革新より、もっと広い意味あいだ。
イノベーションに初めて言及したシュンペーターも、技術革新だけを指していたのではない。
シュンペーターは、イノベーションとは、「新しい結合」だと言った。
「新しい結合」が生まれたとき、それは、イノベーションだ。
「新しい結合」」によって、これまでと違った何かが生まれたときだ。
結果としては、それは、新しい機械、新しい薬品、新しいシステムなどのモノの姿、見える姿になる。
しかし、初めは、それは、誰かの頭の中で、新しい結合として生まれる。
頭の中で、ある情報とある情報が出合って、スパークした時だ。
従って、イノベーションを阻んでいるのは、自分の頭ということになる。
固定観念とは、関係が固定していることだ。
関係が固定していては、「新しい結合」は起きない。
「イノベーション=新しい結合」を起こすためには、自分の頭の中の強力な「固定的なつながり」を壊さなければならない…。
イノベーションは、頭の中から始まる。