「日本企業はサービスしすぎ」?…マイケル・ポーター
戦略論の大家。
ハーバード大学のマイケル・ポーター 。
「日本企業はサービスしすぎ」の傾向があるとあるところで語っている。
「サービスしすぎる」ということは良いことじゃないか?
何が悪いのか…?
ポーターが問題だと思うのは、
日本企業は、「あらゆる人にサービスをしようとしているように見える」ということだ。
「あらゆる人に」「あらゆるサービス」をしようとしている。
持ち前のサービス精神を発揮して。
しかし、
「戦略的であること」を突き詰めていくと、
「すべての人」に、
「すべてのサービス」を、
提供することができなくなる。
「誰か」のために、
「ある種のサービス」を、
徹底的にやることを選択するしかなくなる。
例えば、「イケア」という会社。
重厚で、豪華な家具を求める人は、イケアの顧客ではない。
客は、自分のライフスタイルを気軽に表現したいと考える若者だ。
一度、「戦略的」であることを選択すると、誰にでも「いい顔」をすることはできなくなる。
「何か」を捨てることこそが、「戦略」だ。
ポーターの真意はそこにあるのだろう。