米国産トウモロコシの価格が高騰
米国中西部の「コーンベルト」と呼ばれる一帯。
今年、5月から雨らしい雨が降っていない。
50年ぶりの大干ばつだ。
そのためトウモロコシの出来が極端に悪く、価格が高騰している。
アメリカでは、トウモロコシは、バイオエタノール燃料としても使われる。
「ガソリンにエタノールを混ぜなければならない」という規制がある。
2011年には、アメリカのトウモロコシの約4割が、バイオエタノール燃料に使われた。
この規制も見直さなければならなくなっている。
トウモロコシは、牛や豚の飼料に大量に使われている。
中国などでは、食生活の欧米化で肉の需要も増えている。
飼料としてのトウモロコシの需要も増加している。
トウモロコシの価格が上がることで、牛肉や豚肉の価格が上昇することが懸念されている。
2007年から08年にかけて、世界的な食料価格の高騰があった。
食料の価格上昇は、基本的な生活費を直撃し、社会不安を招く恐れもある。
今後の食品価格の動向に注意が必要だ。