体操の内村選手にみる「目的」と「目標」
「目的」と「目標」は、似たような言葉に思えるが、意味するところは、案外大きな違いがある。
ロンドン・オリンピック、体操の内村選手。
見事な演技で個人総合の金メダルを獲得した。
内村選手は、金メダルを手にした後、「まだ表現していない体操がある」と、早くも次の「リオ・オリンピック」を見据えた発言をしたという報道があった。
「また金メダルを取りたい」のではなく、「まだ表現していない自分の体操を表現したい」という言葉に感動した。
内村選手が、今回の金メダルを取った後も体操を続け、次のオリンピックに出る目的は、「自分の体操を表現する」ことだ。
目的とは、「なぜ、そうするのか?」に対する答えだ。
「金メダルを取る」ことは、ここでは、「目標」になる。
目標とは、目的に対しての「数量的な割合」、「達成度はどの程度か」を意味する。
自分の考える「(美しい)体操」を最高度に表現したとき、自然と「金メダル」という目標が、手に入る。
内村選手のように高い「目的」を持って実行したときに、大きな「目標」を達成することができる。
高い目的とは、「志(こころざし)」だ。
大きな成果を出すには、高い目的意識、「志」が、大事だと改めて思った。
「志」があって、成果(目標の達成)がある。