「人は石垣・・・」組織のケイパビリティ(できる力)
日本の城を守る「石垣」の技術は大変なものである。
この石垣は、コンクリートで作られた壁よりも大きな強度を持つことが、近年、実験で証明され、改めて注目されている。
いろいろな形の石を組み合わせることによって、衝撃力が分散し、全体的に大きな強度を持つことができる。
以前、酔うと必ず「人は石垣、人は城」という歌(武田節)を歌っていた人がいた。
人もまたいろいろな個性や能力を持っている。
ひとつひとつの石は弱いが、組み合わせると大きな力になる。
それを経営学で組織の「ケイパビリティ」という。
他社に比べて際立って「何かができる力」だ。
一人ひとりの能力(コンピテンシーともいう)を組み合わせ、組織全体の力に変えるのがリーダーの役割だ。
「組織とは人の強みをつなぐもの」(ドラッカー)